勉強の合間に体を鍛え、

中学受験に合格!

 

中学受験のために、サッカーを休部して

勉強に集中し始めた息子さん。

しかし、しだいに元気がなくなってきて……。

体の鍛錬は、勉強面にも精神面にも大切だと

実感した体験談です。

 

 

古賀 千恵美さん(仮名・千葉県) 智成くん(仮名・中1)

 



 

小さい頃からの体の鍛錬

 

「体力も、受験のための大切な資本!」

 

次男の智成の中学受験では、このことを実感させていただきました。

 

六年生のときには、五時から十時までの塾に週四回も通い、日曜日は毎週のように模擬テスト……。

 

そんなハードなスケジュールをこなすことができたのも、体力が維持できていたからだと思います。

 

「子ども時代に体を鍛えておくことが大切だぞ。」と、主人からいつも聞かされてきた影響もあり、智成は小さい頃から外で走り回って遊ぶことが多く、小学二年生からサッカークラブに入り、練習に励んできました。

 

 

 

「運動で、集中力が高まった!」

 

そんな智成も、六年生の春になると、クラブを休部することになりました。

 

志望校の合格圏にほど遠い成績だったので、勉強に専念することになったのです。

 

ところが、その後しばらくたって、智成の表情に心なしか陰りが見えはじめてきました。見ると、勉強も今一つはかどっていない様子――。

 

 

「もともと活発な子だから、勉強でストレスがたまっているのかな。」と感じた私は、学校から帰っていた智成に、「塾に行くまでの時間に、少し体を動かしてきたらどう?」と勧めてみました。

 

すると息子は、「やってみようかな。」とボールを抱えて、外へ駆けていきました。

 

学校の先生からのアドバイスもあり、「体を動かしたら、塾の勉強に集中できる!」と、智成自身も納得したようで、以後、塾に行く前の三十分は、ボールを蹴ったりジョギングしたりすることが習慣になっていきました。

 

「算数の問題をずっと考えていると頭が痛くなるんだ。でも、ちょっと走ったりしてから取り組むと、どんどん解けちゃうよ。」と、家での勉強の合間にも体を動かすようになりました。

 

また、学校でも休み時間に友だちとサッカーをするなど、限られた時間を効率よく使って、身体を動かす工夫をしていたようです。

 

 

 

体力があるので、疲れにくい

 

十二月になって、智成が校内マラソン大会の朝練習に参加しはじめた時には、「やりすぎて体調を崩さないかしら。」と、さすがに一抹の不安が胸をよぎりました。

 

でも私の不安を尻目に、大会当日、息子は一位を取って帰ってきました。

 

受験勉強と並行して、それだけ体を鍛えていた智成は、「塾のみんなは『疲れた』ってダレていること多いけど、ぼくはへっちゃらなんだよ。」と、いたって元気ハツラツでした。

 

「ぐっすり寝れば、疲れなんて飛んじゃうんだ。」と、勉強にも精力的に取り組んでいったのです。

 

後半から成績は順調に伸び、一月の模試では志望校の合格圏に入ることができました。

 

そして、二月には見事合格――。

 

これからも子どもたちには、「体を鍛えて、一生懸命勉強に取り組んでいってほしい。」と願ってやみません。

 

 

 

 

 


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